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高度経済成長

マネックス証券のEメール配信から。2005年12月29日

記録にも記憶にも残る年末相場になりました。

昨年の大納会の終値は、11488円。「良い師走」との語呂合わせ(?)を教え ていただきましたが、それから早1年。そして、日経平均株価は、そこからは 5000円近い上昇になりました。

年の最後の週になっても、ここまで4日間で年初来高値を更新した日が3回も あるのですから、上昇トレンドは無類の強さです。

ところで、やや技術的な話になりますが、このトレンドを読み取る最もシン プルな方法は、高値の更新です。高値を更新している限りは、上昇トレンドが 継続しているとみなせます。

この状態の時は、株式や先物に関しては、新たな買いを検討すべき時ですし、 また、すでに買っている人は、そのまま我慢して持ちつづけるのが基本。それ が、上昇トレンドでの、最もリスクが小さく、リターンが大きい投資方法でしょ う。

そこで、現在の日経平均株価を見ますと、週足では、高値更新は9週連続にな りました。週足という中期的な期間での上昇トレンドが見られます。

実は、9週以上の連続高値更新は、過去10年間では今回を入れて3回にすぎま せん。しかも、2004年2月20日の週〜同4月16日の週まで9週間連続高値更新、ま た今年6月17日の週〜同8月26日の週まで11週連続、そして11月4日の週から今週 の9週連続と、ここ2年間に集中しています。

すなわち、2003年4月にバブル崩壊後の最安値をつけてからは、ネット・バブ ル期にもなかった記録が3度も発生しているのです!

さらに月足を見ますと、今月ですでに7ヶ月連続で高値を更新しています。し かし、7ヶ月連続して月足で高値を更新したケースは、1990年のバブル崩壊以降 はこれまで1度もありませんでした。

すなわち、今回が過去15年間でははじめてのケース。ただし、1980年代まで は、決して珍しいケースではありませんでした。1970年〜1989年までの20年間 では、7ヶ月以上の連続高値更新は7回もあります。

内訳は、7ヶ月連続高値更新が2回、8ヶ月が3回、13ヶ月が1回、16ヶ月が1回 です。

ちなみに、7回のうち5回が景気の拡張期に当たります。とりわけ、16ヶ月は 1971年10月にスタート、そして13ヶ月は84年7月にスタートしていますが、いず れも景気が拡張している中でのこと。ここから見る限り、景気回復を背景とす る今回の月足での連続高値更新も、今後もさらに延長する可能性はありそうで すね。

なお、別の視点から見れば、15年間なかった7ヶ月連続の高値更新は、現在の 株式相場が、90年バブル崩壊以降10数年続いた相場とは、性格を異にすること を端的にあらわしているとも言えそうです。したがって、いまはむしろ1990年 以前の相場の方に近いというべきかもしれません。

なお、年足チャートという、超長期のチャートでもチェックしましょう。日 経平均株価は、本日は2000年9月21日まで、すなわち5年2ヶ月さかのぼった水準 まで上値を伸ばしています。

2000年は、ネット・バブルの頂点をつけた年です。日経平均株価は、4月12日 に20833円で大天井を打ち、バブル崩壊後の最安値となる7603円(2003年4月28 日)に向けて、長期の下落トレンドを描きました。すなわち、01年、02年、そ して03年はいずれも、年の高値と最安を前年よりも切り下げました。

しかし、2004年の高値・安値は前年の高値・安値を上回り、そして今年はさ らに前年の高値・安値を上回っています。ここからは年足の上昇トレンド、す なわち、長期の上昇相場が見てとれます。

しかも、今年は2001年〜2003年の高値をいずれも突破したことで、次の上値 の節目・目標値を探せば、当然ながらそれは2000年の高値、すなわち、ネット・ バブル時の頂点である20833円ということになりますね。

実は、ネット・バブル時の頂点20833円〜最安値7603円までの下落幅の61.8% 戻しは、15780円。これを今月の下旬にあらためて上回ってきましたが、そこか らはさらに本日の高値までは4%以上の上昇になっています。

したがって前回の大幅な下落相場の61.8%戻しを達成し、それを完全に上回っ てきたとの評価も可能でしょう。だとすれば、ここから見ても、次の目標値は 全値戻しである20833円ということになります。

ただし、チャートで見ると、16000円台が長期的に注目される株価水準とも見 られます。1999年の高値・安値の中値は16079円、2000年の中値は17007円。さ らに、この両者の中値はほぼ16500円。

ネット・バブルと言われた時期の中心価格は16000円台にありそうで、ここは 一つのポイント。逆に言えば、この16000円という水準を上抜ければ、20000円 の大台へのチャンレンジが現実味を帯びるでしょう。

さて、記録尽くめの今年の相場の中で、極めつけは日経平均株価の上昇率で す。本日の時点(終値)で、年初来(昨年末比)では42.3%の上昇になってい ます。この上昇率は、1955年以来50年あまりの歴史の中で、7番目となる高い上 昇率です。

なお、それ以上の年と、年間の上昇率(年の終値比較)を列挙しますと次の とおりです。

1952年   118.4%  (投資・消費景気)
1972年    91.9%  (列島改造・過剰流動性相場)
1951年    62.9% (投資・消費景気)
1960年    55.1%  (岩戸景気)
1956年    54.2% (神武景気)
1986年    42.6%   (プラザ合意後の円高対策相場)

1950年代が3回、1960年代、1970年代、そして1980年代が1回ずつ。そして、 1990年代は、40%を超える上昇率の年はありませんでした。

ちなみに、明日の終値が16390円ならば、年の上昇率は42.7%。1986年のケー スを上回ることになります。そうなると、1970年代以前の株価の動きに近いと いうことです。1970年代以前と言えば、戦後の復興から高度経済成長の時代で すね。

そして、今年の上昇トレンドの強さや、上昇率の大きさから見る限りは、株 式相場は戦後復興から高度経済成長期により近いものとなっています。

これが何を表しているのか。バブル敗戦から新しい意味での高度経済成長が 始まったのか!? 

輸出指向ではなく内需指向、護送船団ではなく自己責任と小さな政府、貯蓄 ではなく投資、あるいは間接金融ではなく直接金融(市場主義)・・・そういっ た意味での「高度な質」の経済成長なのか・・・イメージは膨らみます。

そんな、希望のもてる今年の東京株式相場でした。

今年も本当にありがとうございました。 来年も皆様にとってすばらしい年でありますようお祈り申し上げます。 では、良いお年をお迎えくださいませ!

(トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)


iDog: iDog从下半年就是满仓中。个别指数下挫时出掉1/2到1/3仓位的股票,之后快速补回。

现在出货也立即以其他股票替换之,不空仓。长期的短线失利使我意识到,坚持就是胜利。或者我不适合短线投机操作,反正虽然没赔,也没赚到什么大便宜。从上次卖出后紧急补回的小小失利中,我知道了坚持的重要性。上次我也不是真的想出掉股票,而是想在下降之后再补回,遗憾的是,根本来不及追回,造成了一些不必要的损失。后一次指数下挫时,我不再动,所以这次不错。

把对方向后就是紧紧抱住头寸不放。不管风吹浪打,胜似闲庭信步。