強いカナダ経済
iDog: 以下はMONEXメールから。
■カナダについて
カナダはG7(先進7ヶ国)の中でも財政的に健全で、ここ数年、安定基調
で推移しています。また、原油、天然ガスなど天然資源の埋蔵量が世界屈指の
国として知られています。
総輸出額の約80%、総輸入額の約60%は、隣国である米国に依存しており、
米国の経済動向がカナダにも影響を与えます。米国ほどではないものの、日本
はカナダにとって米国に次ぐ輸出国となっています。
GDP(国内総生産)成長率はG7諸国の中でも高い伸びを示しています。
豊富な天然資源を活かすエネルギー産業以外にも航空産業、ハイテク産業など
も知られています。
先進国の中でも財政的に安定さが際立つカナダ。通貨には流動性もあって、
情報量も豊富です。観光だけでなく通貨への投資でも魅力的ではないかと思い
ます。
■最近のカナダドル、今後のカナダドル
政策金利を決定するカナダ銀行は、カナダの国内経済は2006年に入ってから
もしっかりとした動きとなっているものの、インフレへの上向きリスクと下向
きリスクが概ね均衡しているとして、今年に入って数度上げてきた政策金利を、
今月は4.25%で据え置きました。
また、米国経済の減速などを理由に2006年の経済成長率予想を下方修正しま
した。このように輸出入で米国への依存度が高いことから、カナダドルに投資
を行う際には、改めて米国の経済動向をしっかりとチェックしておく必要があ
るのではないでしょうか。
また、資源国でもあることから、原油など天然資源の動向が貿易収支に影響
し、カナダドルの変動要因にもなります。原油を中心に天然資源の価格動向は
経済ニュースなどでチェックを欠かさないようにしましょう。
(マネックス証券 投資情報部)
強いカナダ経済
Moderator: iDog